頼朝宮(白幡源泉)概要: 湯畑の上流に鎮座する頼朝宮の創建は建久4年(1193)、源頼朝(鎌倉幕府初代将軍)が狩の際、草津温泉まで足を延ばし、あばら家を建て直し、入浴した伝説から後に頼朝自身が信仰の対象になったと思われます。鎌倉時代に編纂された歴史書、 「吾妻鏡」によると建久4年(1193)に源頼朝は多くの御家人を富士裾野まで連れて大規模の狩を行った事が記載されています。ただ、草津温泉まで足を運んだかは不明、群馬県内では同様に川原湯温泉(群馬県吾妻郡長野原町)や花敷温泉(群馬県吾妻郡中之条町)も頼朝が源泉を発見し、沢渡温泉(中之条町)と四万温泉(中之条町)では頼朝が入湯したと伝えられています。湯畑上流にあるこの源泉は「御座の湯」と呼ばれ、祠が建立されると草津温泉関係者や湯治客などから開湯の由来になったとして庇護されます。現在の石祠は天明2年(1782)に再建されたもので、温泉は明治20年(1887)に源氏の旗印である白旗から"白旗の湯"に改称しています。頼朝宮は草津温泉の開湯伝染説の1つの歴史を伝えるものとして草津町指定文化財に指定されています。
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