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出羽仙台街道中山越概要: 出羽街道は古代から多賀城(宮城県多賀城市)と出羽柵(秋田城:秋田県秋田市)を結ぶ重要な街道として重要視され、陸奥国と出羽国の接点としても軍事的拠点ともなりました。平安時代末期には源義経一行が元禄2年(1689)には松尾芭蕉が奥の細道で通行し、享保12年(1727)には亀田藩主(秋田県由利本荘市岩城町)も参勤交代で街道を利用しています。出羽諸国の参勤交代には一般的に羽州街道が利用されていましたが(仙台伊達領を避けていたと思われます。)、文化2年(1805)以降、家臣達の往来は最短距離で結ぶ出羽街道を利用することが多くなりました。又、鳴子温泉の湯治客や周辺銅山の鉱物の搬出道にも利用され街道はおおいに賑いを見せたそうです。仙台藩も当地を重要視し寛文10年(1670)には尿前に関所を設けて人物改めや荷物改めが行われ明治維新まで続けられました。明治5年(1872)に宿駅制度が廃止になり、近代的な交通網が整備されると急速に衰退し当時からの施設等は失われましたが、現在でも旧街道の雰囲気は残され鳴子温泉の尿前関所から山形県最上町にあった笹森番所までの範囲が平成2年(1990)に国指定史跡に指定されています。
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中山越 |
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[ 付近地図: 宮城県大崎市 ]・[ 鳴子温泉:歴史・観光・見所 ] |
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