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芭蕉句碑(大崎市)概要: 芭蕉句碑は尿前の関前に鎮座する薬師神社の参道に建立されているもので、案内板によると「 自然石の句碑で石積み台の上に建てられ、表面中心に芭蕉翁、右に俵坊鯨丈、左に主立周谷、裏面に「蚤虱馬の尿する枕もと」、「明和五戊子六月十ニ日建 尿前連中」と刻まれている。1712年(?)建てられたもので芭蕉が尿前の関を通過してから約80年後に建てられている。俳句を愛するこの土地の人々が芭蕉の通過を記念してここに句碑を建立したものである。」とあります。松尾芭蕉が尿前を訪れたのは元禄2年(1689)旧暦5月15日(新暦7月1日)、前日は岩出山で宿泊し歌枕の地である「小黒崎」、「みづの小島」を見学、鳴子温泉を通過し出羽国に向う途中、尿前の関で足止めになりました。松尾芭蕉一行は手違いにより関所を通過する手形を所持しておらず当時の出羽街道は一般人が余り利用していなかった事から不信人物と見られ説明するのにかなり時間がかかったようです。句は出羽国側の封人の家(山形県最上町:当地の名主で関守を担った有路家の邸宅、木造平屋建、寄棟、茅葺、平入、国指定重要文化財)で宿泊した際に詠まれたもので、「寝ていると蚤や虱の痒みだけでなく、馬のオシッコも耳元で聞こえるようだ。まあこれも旅の楽しみの1つだけど。」といった意味のようです。
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芭蕉句碑 |
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