|
念仏寺(神戸市)概要: 念仏寺の創建は天文7年(1538)、岌誉上人によって開かれたのが始まりとされます。当時は谷之町にありましたが慶長年間(1596〜1615年)に現在地である豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)の別邸跡に境内を移しました(豊臣秀吉が有馬温泉に別荘を構えたのは文禄3年:1594年で、慶長元年:1596年の大震災で大破しましたが、慶長3年:1598年に再建しています。念仏寺は別荘跡地に移したとの事から、関ヶ原の戦い後徳川家康が政権の趨勢を握った後と考えられます。当然、幕府の許可が必要だった事から政治的な意図が感じられます。)。現在ほ本堂は元禄16年(1703)の有馬大火災で焼失後の正徳2年(1712)に再建されたもので入母屋、本瓦葺、妻入、桁行8間、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、有馬温泉の中では最古の建物とされます。境内の沙羅双樹は推定樹齢250年を超すとされ毎年6月に沙羅の花が見頃を迎えると「沙羅の花と一弦琴の鑑賞会」が開かれます。本尊は快慶(鎌倉時代を代表する仏師、特に阿弥陀如来像を得意としていたようで作例も多い。)が彫り込んだものと伝えられる阿弥陀如来像。神戸13仏霊場9番札所。
|
|
念仏寺 |
 |
[ 付近地図: 兵庫県神戸市 ]・[ 有馬温泉(日本三名泉) ] |
|
|
|