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極楽寺(神戸市)概要: 極楽寺の創建は推古天皇2年(594)、聖徳太子によって開かれたのが始まりと伝えられています。当初は杖捨橋の東側付近にありましたが荒廃し、建久2年(1191)に仁西上人が再興、現在地に移されました。再興当時は温泉寺の1坊でしたが法然上人が説法を行うなど寺運が隆盛し念仏道場として信仰されました。現在の本堂は安永2年(1773)の火災で焼失後、天明2年(1782)に再建されたもので、二重入母屋、桟瓦葺、妻入、桁行6間、外壁は真壁造、白漆喰仕上。内部に設置されている厨子は5代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の寄進したと伝える貴重なもので、幕府からも庇護されていたと思われます。境内は豊臣秀吉が築造した「湯山御殿」だったと推定され、発掘調査では極楽泉源からの温泉を引き込みや、庭園、石組の造成地には約40畳の湯屋があり木製の風呂桶が設けられていました(絵図なども残されておらず、幻の御殿とされましたが、阪神大震災により庫裏が大破した為、再建される事となり、その調査中に偶然発見されました。)。合わせて茶器なども発掘され「伝豊太閤湯山御殿跡」として平成9年(1997)に神戸市指定史跡に指定されています。本尊は阿弥陀如来像。
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極楽寺 |
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[ 付近地図: 兵庫県神戸市 ]・[ 有馬温泉(日本三名泉) ] |
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