花山温泉との関係性
【 行基・伝説 】−伝承によると、行基菩薩が法力により源泉が湧き出したと伝えられ、延暦22年(803)には既に知られた存在になっていたそうです。以来、「法力の湯」や「薬師の湯」と呼ばれたようです。
【 行基・実・年表 】−花山温泉の具体的な開湯年が判らない為に不詳。
【 場 所 】−和歌山県和歌山市
【 概 要 】−歴代の天皇が熊野行幸の折には必ず逗留したと伝わる名湯です。行基と関係があるかは判りませんが、往時は温泉の守護神である薬師如来を本尊とする妙鶴山興徳寺が源泉背後に境内を構え大寺院として寺運が隆盛していましたが天正年間(1573〜1597年)の兵火により堂宇が焼失し廃寺に追い込まれ、花山温泉も何時しか失われました。昭和40年(1970)に改めて源泉を掘り当て、元々あった興徳寺の本尊薬師如来の功徳に肖り、再度薬師如来を勧請し花山温泉の守護神として祭るようになっています。
【 行基・周辺・史跡 】−利生護国寺(和歌山県橋本市隅田町:聖武天皇の勅命により行基が創建)・下畑国分寺福田庵(和歌山県田辺市上秋津下畑:観音像は伝:行基菩薩作)・千光寺(和歌山県田辺市上秋津:本尊の観世音菩薩像は伝:行基菩薩作)
|