湯村温泉・温泉街湯村温泉(兵庫県美方郡新温泉町)は慈覚大師円仁が自噴する源泉を発見したが始まりとされます。日本有数の高温の温泉として知られ慈覚大師が発見したという荒湯前にある湯壷では観光客によって温泉たまごを茹でられています。湯村温泉には重曹の成分が含まれているとされ山菜を茹でると灰汁が抜け美味しく戴けるとされ、茹で蟹や湯豆腐などにも利用されます。湯村温泉には約60ヵ所の源泉があり総湧出量は1分間に2300リットル、温泉宿だけでなく各家庭にも温泉が引き込まれていて、住民にとっても温泉が生活と密接な関係にあります。
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歴史、つぶやき、独り言 |
毎年8月24日に天保年間(1830〜1844年)から湯村温泉に伝わる火祭りが行われます。この祭りは町民の無病息災や五穀豊穣を祈願すると共に、愛宕神社(京都府京都市右京区)の奥之院で祀られている天狗(太郎坊)と比良山山地(滋賀県の琵琶湖西岸に連なる山地)に住んでいたという次郎坊を祭る例祭とされます(太郎坊と次郎坊を疫病や厄災に例えて、それを燃やす事で、それらを振り落とすと考えられているようです。)。よく判ってはいないようですが町には愛宕神社の祠(太郎坊)と天満宮の祠(次郎坊)の両方があり当地は丁度中間地あたり、その両社とも例祭が8月24日という関係性があるそうです。そして祭りでは「ジーロンボ」、「ターロンボ」と掛け声がかけられ独特な雰囲気になるそうです。湯村の火祭りは貴重な民俗行事として昭和55年(1980)に新温泉町指定無形民俗文化財に指定されています。
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