城崎温泉・温泉街城崎温泉(兵庫県豊岡市)の外湯の1つ「鴻の湯」は傷ついたコウノトリが傷を癒す為に湯浴びをしていたとも、同じく外湯の「まんだら湯」では道智上人が四所明神の御告げにより源泉を発見したとも云われています。道智上人が温泉寺を開山すると湯治場と共に門前町としても発展しました。その後、名湯としての知名度が広がると皇族や武将、文人墨客などが訪れるようになり度々文献などにも登場しています。江戸時代に入るとさらに名声は広がり当時発刊された温泉番付では西の関脇に名を連ね、古方派の漢方医、香川修徳が城崎温泉の泉質を絶賛し、著作である「一本堂薬選」で「但州城崎新湯を最第一とす」と評しています。江戸時代末期には桂小五郎の逃避地となっています。
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城之崎温泉の守護寺である温泉寺は天平10年(738)に道智上人によって開かれたのが始まりとされ、温泉寺の開山した道智上人が城之崎温泉を発見したと伝えられてます。伝承によると養老4年(720)に温泉地の鎮守社である四所神社の祭神、四所明神が道智上人の霊夢に立ち、その御告げに従い千日修行を行うと霊泉が湧き出る場所が示されたそうです。温泉寺は本堂はじめ数多くの寺宝を所有し多くが文化財指定されています。国指定重要文化財(温泉寺本堂・十一面観音立像・千手観音立像・宝篋印塔・釈迦十六善神像)・兵庫県指定文化財(四天王立像・温泉寺仁王像)・豊川市指定文化財(宝篋印塔・仁王門・那智郡山図・渭川煙雨図・温泉寺縁起図・山水図)。
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