板室温泉・温泉街

板室温泉(那須塩原市)は康平2年に那須三郎宗重が那須野ヶ原での鹿狩りの途中に温泉を発見したのが始まりとされます。元禄8年(1695)に会津若松城下(福島県会津若松市)と氏家宿を結ぶ会津中街道が整備されると板室宿が開かれ宿場町の温泉として広く知られるようになり寛政年間(1789〜1800)には"下野の薬湯"として湯治場として栄えるようになります。板室温泉は別名"塩沢の湯"とも呼ばれ塩類を含む無色透明の単純泉で、平均38度程度なので長時間温泉が浸かることが出来ることも効能を高める理由の1つとされます。板室温泉は昭和46年に国民保養温泉地として指定されています。又、板室温泉の背後にある高台には板室温泉神社が鎮座し古くから温泉治癒した人達が杖を奉納する信仰が息づいています。

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板室温泉・温泉街
歴史、つぶやき、独り言
板室温泉の近くに籠岩神社と籠岩地蔵があります。剥き出された岩肌には雨や風の浸食で数多くの窪みがあり、そこには片方の胸をあらわにした女性の石仏が安置され、板室温泉で湯治治療を行い、乳癌が完治した人が御礼の為に奉納したものとされます。この特異な景観自体が信仰の対象で、古代からの自然崇拝の名残と思われ民俗学的にも興味深い所です。実際に足を運んで見ると独特の緊張感が感じられ聖地に相応しい景観を見る事が出来ます。又、板室本村には会津中街道の宿場駅である板室宿が設置され、戊辰戦争の際には会津軍と新政府軍との間で戦闘が行われており、28戸中27戸が焼失し多くの家屋が被害を被っています。

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