瀬波温泉・温泉街

案内板によると「 瀬波温泉は、明治37年4月9日、石油採取を目的に掘削していたときに、温泉が湧き出したのが始まりです。約250メートルの井底より突如90度の熱湯が噴出し、沖天の勢を以ってその高さ約27メートルにも及んだそうです。温泉が湧き出る前夜、野狐が群をなしてなき騒いだという言い伝えも残されています。瀬波温泉には、現在、噴湯場(温泉の井戸)が11箇所あります。」とあります。瀬波温泉(村上市)には伝説があり地の神からつかわれたヘビが住民の幸福を守る為、厳しい修行を行い見事龍神となりました。龍神は人に姿を見せてはいけない事から狐に姿を変え長く人々を守り続けた伝えられています。又、文人墨客も数多く訪れており、特に昭和12年訪れた歌人与謝野晶子は日本海の冬景色や雄大な水平線に沈む夕日など風光明媚な瀬波温泉をこよなく愛し45首の歌を残しています。

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瀬波温泉・温泉街
歴史、つぶやき、独り言
与謝野晶子は大正から昭和初期にかけての日本を代表する女流歌人で特に温泉地で数多くの歌を残しています。

 ・ 花巻温泉(岩手県花巻市)−深山なるかじかに通ふ声もして岩にひろがる釜ふちの滝
 ・ 青根温泉(宮城県川崎町)−青根湯の湯守の館の白き倉さて蔵王山かなたは出羽 
 ・ 青根温泉(宮城県川崎町)−青根なる大湯の中に我が倚るは昔伊達衆の倚りし石段
 ・ 温海温泉(山形県鶴岡市)−朝市の始まりぬとて起されるほととぎすなど聞くべき時刻
 ・ 温海温泉(山形県鶴岡市)−さみだれの出羽の谷間の朝市に傘して売るはおほむね女
 ・ 温海温泉(山形県鶴岡市)−二日して湯の香混じりの五月雨に馴れし出羽の温海山かな
 ・ 飯坂温泉(福島県福島市)−飯坂のはりがね橋に雫する吾妻の山の水色の風
 ・ 東山温泉(福島県会津若松市)−湯の川の第一橋をわがこゆる 秋の夕べのひがしやまかな
 ・ 那須温泉(栃木県那須町)−極熱の那須の元湯のあふるるも忘れて吹けり山の秋風
 ・ 塩原温泉(栃木県那須塩原市)−龍化瀑二十五丈を若葉する毛欅のかこめりうへは岩山
 ・ 法師温泉(群馬県みなかみ町)−草まくら手枕に似じ借らざらん 山のいでゆの丸太のまくら
 ・ 伊香保温泉(群馬県渋川市)−夕ぐれに 宿宿の灯照り出でて かすみを追える 伊香保かな
 ・ 草津温泉(群馬県草津町)−靄白く立ちて硫黄の槌なら廣場の前の山の湯の宿
 ・ 四万温泉(群馬県中之条町)−月出でぬ川に迎える岩根湯の廊に裸の人あまた立ち
 ・ 野沢温泉(長野県野沢温泉村)−豆のさや緑の雲のさまをして烹られたるかな麻釜の大湯
 ・ 別所温泉(長野県上田市)−むら雨が湯場の大湯を降りめぐりしばらくにして山なかば晴る
 ・ 浅間温泉(長野県松本市)−たかき山つつめる雲を前にして 紅き灯にそむ浅間の湯かな
 ・ 山代温泉(石川県加賀市)−山代のいで湯に遊ぶ 楽しさはたとえて言えば古九谷の青
 ・ 城崎温泉(兵庫県豊岡市)−臥龍閣香たきて待つ一の湯の大衆の中にいでて帰れば
 ・ 有馬温泉(兵庫県神戸市)−花吹雪 兵衛の坊も御所坊も目におかずして空に渦巻く

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