四万温泉・温泉街

四万温泉(中之条町)は永延3年(989)、碓井日向守貞光が当地に訪れた際、突如眠気に襲われると霊夢に山神の化身が現れ四万の病に効く霊泉の場所を指し示しました。眼が覚めると不思議と思いながらも御告げに従うと、そこから滾々と源泉が湧き出ているのを発見した事から、早速、温泉場を整備し日向見薬師堂を創建し守護神である薬師如来像を祀ったと伝えられています。又、四万温泉の開湯伝説にはもう1つあり、延暦年間、坂上田村麻呂が東夷東征の際、当地を訪れた際、発見したとも伝えられています。四万温泉の効能は忽ち広がり上杉憲政(関東管領)なども利用しています。戦国時代に入ると真田昌幸により温泉場が整備され、以降は湯守の田村彦左衛門や関善兵衛などが引き続き整備が続けられ、昭和29年には全国で始めて国民保養温泉の指定を受けました。

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四万温泉・温泉街
歴史、つぶやき、独り言
四万温泉は伊香保温泉草津温泉と共に上毛三名湯に数えられています。特に源泉が飲める事でも知られ、冷して飲めば便秘症、温く飲めば下痢症の功能があるとして峩々温泉(宮城県柴田郡川崎町前川峩々)、湯平温泉(大分県由布市湯布院町湯平)と共に日本三大胃腸病の湯に数えられています。四万温泉には幾つか開く湯伝説があり、その1つに摩耶姫伝説あります。昔、若夫婦がなかなか、子供が出来なかった事から毎日神仏に祈願していると、夫婦の霊夢に天狗の化身と思われる白髪の老人が出現し、四万温泉の湧き出る場所と、守護神である薬師如来を祈願するように告げ姿を消しました。次の朝目を覚ますと、早速老人の告げた場所に行き、薬師如来に手を合わせながら7日間、湯に浸かると念願成就し元気な女の赤ん坊を授かりました。名前は薬師如来に肖り「摩耶姫」と名付けられ、美しい女性へと成長しました。摩耶姫が年頃になると、数多くの縁談話が来るものの、なかなか気に入った男性が現れず、良縁祈願の為、不動明王に御参りすると、突如、老女が出現し、四万温泉の薬師如来が祀っている御堂の奥に大きな滝に行くようにと告げ姿を消しました。摩耶姫が御告げに従い、その滝に行って見ると、体の大きくたくましい男性と出会いました。話を聞いてみると、男性も不動明王に良縁の祈願したところこの滝に導かれたと語った為、これは不動明王の御導きと悟り、二人は結婚して仲良く暮らしたと伝えられています。この滝は現在「摩耶の滝」と呼ばれ不動明王は「摩耶不動」として日向見薬師堂の境内に祀られています。

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