行基と谷津温泉

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谷津温泉との関係性

【 行基・伝説 】−谷津温泉は行基菩薩が発見したと伝えられています。詳細は不詳ですが、近くに境内を構えた那蘭陀寺(現在は後継とされる南禅寺)は天平21年(749)に行基菩薩によって開かれたとの伝承が残されいる事から、この前後に開湯したと思われます。※天平21年(749)に行基菩薩は死去している為、多少無理があります。

【 行基・実・年表 】−天平17年(745)に大僧正となり、平城遷都、大仏鋳造を再開に尽力、摂津国西成郡(大阪府大阪市)に大福院とその尼院、難波度院、枚松院、作蓋部院を建立。天平21年(749)に死去。

【 場  所 】−静岡県賀茂郡河津町

【 概  要 】−谷津温泉に程近い場所に境内を構える南禅寺は、天平21年(749)に行基が開創した仙洞山那蘭陀寺を前身としています。行基は開創の際、自ら薬師如来像を彫刻し本尊として安置し、康和元年(1099)実道法師によって再興されたそうです。往時は大寺院として広大な境内に七堂伽藍が整備され、本堂には複数の仏像が安置されていましたが、延享4年(1422)に裏山が山津波となり境内を飲み込んだ為、堂宇が大破し、そのまま廃寺になりました。天文10年(1541)、南禅和尚(正光院)が湯治に訪れた際、その話を聞き及ぶと、土中から那蘭陀寺の仏像を掘り起こし一宇を設けて安置しました。江戸時代に入ると、修験道の寺院として整備されますが、明治5年(1872)に修験道廃止令により衰微し現在は無住として仏像と文化11年(1814)に再建された本堂だけが残されています。行基とは直接関係はありませんが南禅寺古仏群(木造薬師如来像像・木造地蔵菩薩立像・木造天部形立像・附:木造十一面観音立像・木造十一面観音立像・木造菩薩形立像・木造梵天立像・木造帝釈天立像・木造天部形座像・木造僧形座像・以上静岡県指定文化財・破損仏合計15躯・以上河津町指定文化財)は殆どが平安時代に製作された静岡県を代表する古仏群として大変貴重なものとされます。

【 行基・周辺・史跡 】−南禅寺(静岡県賀茂郡河津町:行基が開いた那蘭陀寺が山崩れにより荒廃し、その後土中に埋もれた仏像が掘り出され南禅寺に安置された)・善名寺(静岡県伊豆市吉奈:行基により創建)・行基の滝(静岡県伊豆市吉奈:当時、魔の淵と呼ばれ村人は近寄らなかった場所を行基が滝供養を行い修行場にしたと伝えられています。)・法眼寺(静岡県賀茂郡西伊豆町仁科:本尊の釈迦如来像、阿弥陀如来像、薬師如来像は伝:行基作)・普照寺(静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜:本尊の聖観音像は 伝:行基作)・石室神社(静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎:天平年間に行基が第六天神を祭った)

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行基菩薩縁の温泉

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※ 「行基菩薩と温泉」は「郷土資料辞典」、「日本の城下町」、「観光パンフレット」、「観光地案内板」、「関係HP」等を参考にさせていただいています。ただし、推論、私論ばかりなので最終的の責任は負いかねますので、問題等ありましたら自己責任でお願いします。リンクはフリーですが写真、文章の利用は許可しませんので御理解の程よろしくお願いします。