行基と別所温泉

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別所温泉との関係性

【 行基・伝説 】別所温泉日本武尊が発見されたと伝わる古湯です。行基菩薩は開湯伝説には関わっていませんが、温泉街に境内を構える安楽寺、常楽寺を開山したのが行基と伝わっています。伝承によると天平年間(729〜749年)行基菩薩が当地に降り立ち、別所温泉の守護仏である薬師如来を彫刻し、瑠璃殿を設けて安置したとされます。その際、安楽寺、常楽寺、長楽寺を開山し三楽寺とも呼ばれ寺運も隆盛しましたが後年天災があり荒廃したそうです。天長2年(825)、常楽寺背後の山が地鳴りと共に地面が裂け大きな被害を受けた為(噴火、地震、山津波、山火事?)、朝廷から慈覚大師円仁と明福大僧都が派遣されました。すると、その割れた地面から観音菩薩と薬師如来が出現し円仁は大悲閣(北向観音)、明福は瑠璃殿を造営し、安楽寺、常楽寺、長楽寺を再興したとされます。現在でも別所温泉に境内を構える北向観音の向って右側には瑠璃殿の後継となる「温泉薬師瑠璃殿」と呼ばれる懸崖造りの建物があります(長楽寺は廃寺)。

別所温泉   別所温泉

【 行基・実・年表 】−天平2年(730)、摂津国西成郡(大阪府大阪市)に善源院とその尼院、摂津国兎原郡(兵庫県芦屋市・神戸市)に船息院とその尼院、摂津国嶋下郡(大阪府茨木市・摂津市・吹田市)に高瀬橋院とその尼院を起工。天平3年(731)、摂津国河辺郡(兵庫県川西市・伊丹市・尼崎市・宝塚市)に楊津院、崑陽施院、河内国丹比郡(大阪府松原市・大阪狭山市・堺市東区・堺市美原区)に狭山池院とその尼院、山城国紀伊郡(京都府京都市)に法禅院、山城国葛野郡(京都府京都市)に河原院、大井院、山城国乙訓郡(京都府大山崎町)に山崎院、隆福尼院を起工。天平5年(733)、河内国茨田郡(大阪府守口市・門真市)に救方院、薦田尼院を起工。天平6年(734)、和泉国和泉郡(大阪府和泉市・泉大津市・岸和田市・泉北郡忠岡町)に隆池院、和泉国大鳥郡(大阪府和泉市)に深井尼院、山城国愛宕郡(京都府京都市)に吉田院、摂津国住吉郡(大阪府大阪市)に沙田院、呉坂院を建立。天平9年(737)、和泉国大鳥郡(大阪府和泉市)に鶴田池院、大和国添下郡(奈良県奈良市・大和郡山市・生駒市)に頭施院・尼院を起工。天平12年(740)、山城国相楽郡(京都府笠置町・和束町・精華町・南山城村)に泉橋院、隆福尼院、山城国紀伊郡(京都府京都市)に布施院とその尼院を建立。天平15年(743)から奈良東大寺大仏建立始まる。天平17年(745)に大僧正となり、平城遷都、大仏鋳造を再開に尽力、摂津国西成郡(大阪府大阪市)に大福院とその尼院、難波度院、枚松院、作蓋部院を建立。天平21年(749)に死去。

【 場  所 】長野県上田市

【 概  要 】−日本武尊が別所温泉を開いたとの伝説の真偽は不詳ですが、信濃国の初期の国府は上田市内にあった事が確実視されている為、別所温泉の存在がかなり早くから知られていた可能性は高いとされています。平安時代中期、清少納言が提唱する日本三名泉として能因本「枕草子」第117段に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」が挙げていますが、その中でも「ななくりの湯」は順徳天皇(第84代天皇・在位:1210〜1221年)が信濃御湯(別所温泉)と同義とし、日本三御湯としても信濃御湯を挙げています。上記のように別所温泉には複数の古刹が存在する文化的にも注視される存在で、特に鎌倉幕府執権北条家の一族である塩田北条家が庇護した事で「信州の学海」の別称がある程、仏教・学問の中心地として発展しました。

【 行基・周辺・史跡 】鹿教湯温泉(長野県上田市:伝:行基菩薩作の文殊菩薩が本尊の文殊堂)・実相院(長野県上田市真田町:神亀2年:725年に行基により創建)・長命寺(大日堂:長野県東御市祢津:天平元年:729年、行基が巡錫で訪れた際に一刀三礼で木像を彫刻)・布引観音(長野県小諸市:神亀元年:724年に行基により創建)

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行基菩薩縁の温泉

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※ 「行基菩薩と温泉」は「郷土資料辞典」、「日本の城下町」、「観光パンフレット」、「観光地案内板」、「関係HP」等を参考にさせていただいています。ただし、推論、私論ばかりなので最終的の責任は負いかねますので、問題等ありましたら自己責任でお願いします。リンクはフリーですが写真、文章の利用は許可しませんので御理解の程よろしくお願いします。