芭蕉碑(白根神社)概要: 白根神社の境内に建立されているこの碑は天保13年(1842)に草津出身の俳人一夏庵坂上竹烟が松尾芭蕉150回忌に建立したもので、碑には「夏の夜や 谺にあくる 下駄の音」と記されています。この句は芭蕉が元禄4年(1691)に京都嵯峨の落柿舎で作ったもので句の意味と草津温泉の賑わいが似ていることから選ばれたと云われています。書は田川鳳朗(竹烟の師)、碑の裏には建立の趣旨が書かれています。通称"夏の夜塚"、草津町指定文化財に指定されています。一夏庵坂上竹烟は寛政7年(1795)に生まれた江戸時代後期の俳人で、京都の田川鳳朗(江戸時代後期の俳諧師、成田そうきゅう、桜井梅室と共に天保三大家に数えられた。)に師事した後、諸国を遊歴し各地の俳人と交流を持ち竹烟社を設立、多くの門人を抱えました。天保11年(1840)に草津温泉に居を構え温泉宿を経営、文久2年(1862)に死去、享年68歳。
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